紅茶の保存方法~ティーバッグのメリットとおいしい紅茶の条件
紅茶の正しい保存方法をご存知ですか?冷蔵庫で保存していいのか、容器は何を使ったらいいのか…気になっている人も多いかと思います。そこで今回は紅茶の正しい保存方法をご紹介!おいしい紅茶の条件やティーバッグのメリットについてもお話します。
[1]おいしい紅茶の条件とは?
紅茶の保存方法の前にまずおいしい紅茶の条件についてお話します。おいしい紅茶には、3つの条件があります。
1.目的に応じた茶葉
2.茶葉の鮮度
3.いれ方
飲む人が変われば、好みの紅茶も変わる。また、暑い夏の日に飲みたいものと、疲れているときに飲みたいものでも変わります。
それぞれの『目的に応じた茶葉』と『いれ方』によって、おいしい紅茶はつくられます。そして、『茶葉の鮮度』も大切なポイントです。鮮度の落ちた茶葉では、どんなに頑張ってもおいしい紅茶にはなりません。
旬の紅茶であっても鮮度が落ちてしまえば、旬ではない鮮度が保たれた紅茶のほうがおいしいくらいです。
それでは『茶葉の鮮度』を保つために欠かせない“保存方法”についてご紹介していきます。
[2]紅茶の保存方法とは?
紅茶が苦手なもの
紅茶の保存では、湿度、温度、光、酸素、臭いの5つの要因に注意することが重要になります。購入した茶葉は、高温多湿、直射日光を避けた冷暗所で保存し、開封していなければ1~2年、開封後は半年くらいで使いきるようにしましょう。
冷蔵庫での保管はOK?
冷蔵庫での保管はNGです。紅茶は脱臭剤にも使われるほど他のものの香りが移りやすい特性があるため、冷蔵庫内のにおいを吸収してしまいます。
また、室内との温度差によって、結露や霜が茶葉に付着し、風味を損なう原因になります。高温多湿になりやすい夏場であっても、冷蔵庫や冷凍庫で保管することはおすすめしません。
<保存する場所>
・高温多湿、直射日光を避けた冷暗所で保存
・香りの強いものの近くは避ける
・冷蔵庫など、室温との温度差がある場所は避ける
温度や湿度への対処が難しい場合は、茶葉の量が少ないパックや個包装のティーバッグなど、開封後すぐに飲み切れる量で購入すると良いです。
保存する容器で気をつけることは?
紅茶を保存する容器は、光を遮断する素材で、空気(酸素)との接触を最小限にできる密閉容器を選びます。大きすぎる容器は、中に入り込む空気量も多くなるため保存には適しません。
また、茶葉の量が多い商品を購入すると、飲み切るまでの開閉回数が多くなりますので注意しましょう。1日に飲む回数に合わせて、茶葉の量と保存容器の大きさを考えると良いです。
・ティーキャディー(缶)
紅茶メーカーの商品など、デザイン性が高いティーキャディーは整理がしやすいだけでなく、キッチンを彩る小物や贈り物としても喜ばれています。ティーキャディーで紅茶を保存する際には、アルミパックなどの袋に紅茶を入れて、中の空気をできる限り抜いた状態で密閉し缶に詰めます。
・アルミパック
光を遮断するアルミ箔タイプは、紫外線による劣化や吸臭、温度、湿気による劣化を防いでくれます。紅茶を取りだした際は、空気の接触を最小限に抑えるために、中の空気をしっかりと抜いて密閉するようにします。
買ったばかりでも新鮮とは限らない?
買ったばかりの商品であっても、新鮮な茶葉とは限りません。量り売り、ガラスの容器、紙の包装などで販売している紅茶は、空気や光にさらされる時間も長く、劣化しやすい環境にあります。
ゆえに、購入した時点で、すでに鮮度が失われているケースが多いのです。紅茶を購入する際には、できるだけ新鮮な状態で詰められたもの、そして窒素充填などの酸化防止処理が行われている商品を選ぶようにしましょう。
窒素充填や脱酸素剤など、酸化防止に有効な処理は複数ありますが、無期限に鮮度を保証するものではありません。茶葉の鮮度でもっとも重要なのは、『新鮮な茶葉を手に入れて、なるべく早く飲み切る』ということです。
それが難しい場合は、少量ずつのパックや個包装のティーバッグを選ぶようにしましょう。
[3]おいしいティーバッグの条件:ティーバッグのすすめ!
ティーバッグは低品質で、味にこだわらない人が飲むものというイメージがあるかもしれませんが、ティーバッグといっても品質に大きな差があります。
茶葉の鮮度と包装にこだわったティーバッグなら、もっともおいしい状態のままの紅茶を、開けるたびにいつでも最高の状態で楽しめます。
個包装ティーバッグのメリット
・1杯ずつ鮮度が保たれている
・おいしく飲める分の茶葉が、すでに計量されている
・どこでも気軽に持ち運べ、バリエーションも豊富
高品質ティーバッグの条件
・中の茶葉が新鮮なもの
・光を通さない素材で包装されているもの(紙製や透明袋はNG)
・窒素が充填され、きっちりと包装されているもの
ティーバッグのおいしい入れ方
基本はリーフティーのいれ方と同じで、ティーバッグでも本格的なおいしい紅茶をいれられます。
1.カップを温めておきます。
2.温めたカップにティーバッグを入れ、沸騰したてのお湯をそそぎます。
3.温度が下がらないようにフタをして、茶葉や好みに合わせて2~4分むらします。
4.ティーバッグに残っているエキスをしぼります。
※高品質なティーバッグはしぼって大丈夫。このときに苦みや嫌な味が出るのは、茶葉が酸化し劣化した状態だからです。
こんな楽しみ方も
■ 1つのティーバッグで2つの味わいを楽しむ
(ごく小さなカップをご用意ください。)
①1杯目はお湯の量を半分にし、むらし時間は1分でさっと引き上げ、香りを楽しみます。
②2杯目もお湯の量を半分にし、むらし時間は3分くらいで長め。香りはないですが、ボディーとコクのある紅茶を味わえます。
■ おもてなしの場で大活躍!
いろいろな種類のティーバッグをカゴにつめて、保温ポットと一緒にテーブルにセッティング。各々のゲストが自分の好みに合った紅茶を楽しめ、会話もはずみます。
[4]正しい保存方法でおいしい紅茶を長く楽しもう
紅茶は正しい保存方法で茶葉の鮮度を保つことで、おいしい紅茶を長く楽しむことができます。今回ご紹介した注意点や適した容器、環境などを参考にご自宅で一番適した場所で保存してくださいね。
また、茶葉の鮮度と包装にこだわったティーバッグなら、開けるたびに新鮮で、鮮度抜群の最高の状態の紅茶を楽しめ、保存方法もそこまで気にしなくてよいので、おすすめですよ。毎回とっておきの一杯が飲めますように♪