ダージリンとアールグレイの違いとは?~名前の由来や茶葉の特徴

日本でもよく知られている「ダージリン」と「アールグレイ」。ペットボトルの紅茶やティーバッグなどでも人気なので、目にする機会は多いのではないでしょうか。今回はそんな身近な「ダージリン」と「アールグレイ」の違いや特徴についてご紹介します。

[1]紅茶は違いを知るとおもしろい

紅茶のおもしろさは、シーズンや産地・ブレンドなどによって全く異なるおいしさが楽しめること。違いを知れば知るほど、おもしろさが増していきます。今回、注目する紅茶はダージリンとアールグレイ。まずは2つの違いを簡単にまとめてみました。

☑「ダージリン」と「アールグレイ」は全然違う! 例えるなら「コシヒカリ」と「炊き込みご飯」くらい違います!
☑同じ「ダージリン」でも、年3回の収穫時期によって特徴が全然違う!
☑「アールグレイ」も、茶葉によって全然違う! 当店の「アールグレイクラシック」と「夏アールグレイ」もまったく異なるおいしさです!

これらをふまえて「ダージリン」と「アールグレイ」の違いや特徴について詳しくご紹介していきます。

[2]ダージリンとアールグレイの違い

ダージリン:インドのダージリン地方で収穫される茶葉の銘柄
アールグレイ:ベルガモット(柑橘系)の香りをつけたフレーバーティーの一種
(※茶葉の銘柄ではない)

紅茶の銘柄か、フレーバーティーの種類かという違いなので、「ダージリンの茶葉を使った アールグレイ」という商品も存在します。

 
当店の「カレルチャペック アールグレイ」はルフナの茶葉を使用!

[3]ダージリンについて

インド北東部にあるヒマラヤ山麓、標高2,000メートルを超える高地にダージリンの産地はあります。一年中収穫できる気候ではなく、茶樹が一定期間休むことで「おいしさ」が蓄えられ、ダージリンだけが持つ上品で芳醇な香りと豊かな風味を作り出しています。

主な収穫時期は年に3回、それぞれの特徴を楽しめるのもダージリンの魅力のひとつ。収穫時期と茶葉の特徴についてご紹介します。

ファーストフラッシュ

3月~4月頃に収穫される1番茶
・茶葉:柔らかな新芽、緑色の茶葉
・水色:黄金色の明るい水色
・風味:緑茶のような爽やかで若々しい風味とほどよい渋み

セカンドフラッシュ

6月~7月頃に収穫される、夏摘みの茶葉
・茶葉:しっかりとした葉、褐色の茶葉
・水色:うすいオレンジ色
・風味:マスカテルフレーバーが際立ち、味・コク・香りのバランスがよい

オータムナル

10月~11月頃に収穫される秋摘みの茶葉、収穫量は少ない
・茶葉:厚みのある葉
・水色:深いオレンジ色
・風味:芳醇な味わいと深い甘みとコク。ミルクティーでも負けない風味

「ファーストフラッシュ」の春らしい爽やかな風味は、シーズンが進むにつれて円熟した味わいへと変化していきます。

マスカテルフレーバーが強く感じられる「セカンドフラッシュ」では、贅沢で気品ある味わいへと変わり、引き締まった印象となる「オータムナル」では、ミルクにも負けない豊かな風味をまといます。ダージリンはシーズンごとの変化が豊かであるため、日本の紅茶ファンの間でも違いを楽しむ方が増えています。

世界の名産地の中で、唯一ブランド化が成功した銘柄ともいえます。

一番摘みのおいしさをお届け!カレルチャペックのダージリン

・カレルチャペック 1stフラッシュ ダージリン ※終売しております

おいしい紅茶って何?その答えの一つが<選別と鮮度>です。最近のダージリンをテイスティングする中で気づくのは、チョッピー(茎などを含んだ不均一なもの)やベイキー(高温すぎる乾燥でダメージ)、またハーシュ(ぎすぎすした強すぎる味)が多いことです。

その中で2016年キャッスルトン茶園に良いものがありましたので、お届けします。1stフラッシュ(一番摘み)の中でも、DJ-4という茶樹のエキスも濃い出始めのものです。

繊細な中に甘みも旨味も堪能できます。よく搾ってエキスを堪能してください。

※現在は販売しておりません。

[4]アールグレイについて

Earl(アール)=伯爵
Grey(グレイ)=名前

古くから愛され続けている定番のフレーバーティーで、ベルガモットの香りをつけた伝統ある紅茶です。
「アールグレイ」の名前の由来は、イギリスの元首相である「グレイ伯爵」にちなんだもの。

1830年~1834年に、イギリスの首相を務めていたグレイ伯爵は、中国の着香茶(ラプサンスーチョンというフレーバーティー)に魅せられ、イギリスの老舗紅茶メーカーであるジャクソン社に依頼しアールグレイを誕生させました。

その後、アールグレイは一般にも販売され、今では世界中で愛され、フレーバーティーの代表格となっています。また、アイステイーによく使用され、カフェなどで「アイスティー」を注文すると、アールグレイを使ったものがでてくることも多いと思います。

さらに、クッキーやパウンドケーキなどのお菓子に加える場合も、アールグレイが使われています。

茶葉とベルガモットのバランスが決め手!

アールグレイに使用される茶葉は、味や品質を安定させるためにブレンド茶を使うことが多いようですが、1種類の茶葉にこだわり、風味をつくりあげている商品もあります。
カレルチャペック紅茶店の「カレルチャペック アールグレイ」はまさにその代表です。

どんな飲み方でも温度でも、茶葉本来のアロマを強く感じます。<ルンビニ茶園>の選別手摘み別注ルフナ100%の贅沢体験をこの紅茶で!

また、茶葉同様に各メーカーによって大きな違いがあるのは、アールグレイに不可欠な風味・ベルガモットの香りです。

ミカン科の植物であるベルガモットは、ヨーロッパでは日常的に使われる香料であり複数種類が存在しています。

なかには紅茶に不向きの種類もあり、茶葉とベルガモットの組み合わせによって味に大きな差ができます。

アールグレイのおいしさは、紅茶×ベルガモットフレーバーで無限大。たくさんの種類のアールグレイが販売されていますので、自分好みのブレンドを見つけてみるのも良いかもしれません。

アールグレイクラシックを使ったアレンジレシピ

まずは「濃いアールグレイ」を準備

1. 1杯分の茶葉をゆっくり5分以上蒸らします。
2. 濃い紅茶が完成したら、よく冷やしてからはちみつを加えます。

この1杯が、なんと3杯分のティーカクテルに変身します!

<サングリア風>
「濃いアールグレイ」に赤ワインとオレンジジュースを注げばじっくり飲みたいサングリア風カクテルの出来上がり!

シナモンを少し足すのもおすすめです。
茶葉&赤ワインの渋み、アールグレイ&オレンジジュースの柑橘テイスト。大人のおいしさを、香りから後味までご堪能くださいね。

<りんごのワインと合わせて>
「濃いアールグレイ」にアップルワインを注げば、まろやかで飲みやすいカクテルに。
爽やかさはもちろん、アップルワインの甘みがちょうどよく、女性好みのやわらかさも味わえます。

<ノンアルコールロック>
最後は「濃いアールグレイ」に氷ひとつを入れて、ノンアルコールのロックでいただきます。

はちみつ&素敵なグラスで、いつも飲むアールグレイのアイスティーとは違った味わいになるので不思議。

[5]ダージリンとアールグレイの違いを楽しもう

ダージリンとアールグレイの違いを知ると飲み比べてみたくなりますよね。カレルチャペックの紅茶は選別と鮮度にこだわった茶葉を使用しています。気になった方はぜひ一度お試しくださいね。きっとダージリンとアールグレイの全く異なるおいしさを楽しめますよ。

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