ダージリンはどんな紅茶?特徴やおすすめの飲み方をご紹介

ダージリンは世界三大銘茶のひとつです。収穫時期によって3種類に分けられ、それぞれ違った香りや味を楽しむことができます。おすすめの飲み方や入れ方もご紹介します。ぜひお気に入りのダージリンを見つけ、いろいろな飲み方で楽しんでみてください。

[1]ダージリンとは?

ダージリンは世界三大銘茶の一つ

世界三大銘茶は下に記載している3つの地域で生産された紅茶を指します。それぞれ産地に歴史があり、紅茶の品質が良く、風味に特徴があります。

・インド:ダージリン
・中国:キーモン
・スリランカ:ウバ

ダージリンはインドの北東部に位置するダージリン地方で収穫されます。ヒマラヤ山麓の標高2,000メートルを超える高地で育ち、独特の香りや味わいが感じられます。

ダージリンは特有のフルーティーな香りから、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれています。爽快感のある引き締まった渋み、深いコクのある味わいが特徴です。

収穫時期によって香りや味が変化するので、シーズンごとに楽しむことができます。

アールグレイとダージリンの違い

アールグレイとダージリンは全く異なります。ダージリンは茶葉の名前ですが、アールグレイはフレーバーティーの名前です。

フレーバーティーとは茶葉に香りをつけたもので、アールグレイの茶葉にはベルガモット(柑橘類)のフレーバーがつけられています。

なので、ダージリンのアールグレイもありえます。アールグレイは茶葉によって様々な味わいを楽しむことができます。

アッサムとダージリンの違い

アッサムとダージリンはどちらもインドで生産される茶葉ですが、茶樹の品種が異なり、製法の違いもあり、味・風味も大きく異なります。以下の点が違います。

・ダージリン:中国種、オーソドックス製法が多い
・アッサム :インドのアッサム地方に自生していたアッサム種、CTC製法が多い

<オーソドックス製法とCTC製法>
・オーソドックス製法
伝統的な製法を忠実に機械で再現しています。機械化はされているものの、工程ごとに人の手が入る製法。
・CTC製法
CTCは潰して(Crush)、引きさいて(Tear)、丸める(Curl)の頭文字で、出来上がった茶葉は小さく丸い形をしています。

 

[2]収穫時期によって変わるダージリン

ダージリンの主な収穫時期は3回です。収獲時期によって茶葉の色や紅茶の色、風味が大きく異なり、それぞれの味を楽しめます。

ファーストフラッシュ

・収穫時期:3〜4月
・茶葉  :柔らかい新芽、緑色の茶葉
・紅茶の色:黄金色の明るい色
・風味  :爽やかで若々しい風味とほどよい渋み

ファーストフラッシュは一番茶で、希少価値の高い茶葉です。茶葉本来の香りが楽しめるので、ストレートで飲むのがおすすめです。

セカンドフラッシュ

・収穫時期:6〜7月
・茶葉  :しっかりとした葉、褐色の茶葉
・紅茶の色:薄いオレンジ色
・風味  :マスカット・フレーバー、味・コク・香りのバランスが良い

セカンドフラッシュは夏摘みの茶葉で、味や香り、紅茶の色はファーストフラッシュよりも強いです。風味はマスカットを口に含んだような爽やかな香りを楽しめるマスカテルフレーバーが現れます。

オータムナル

・収穫時期:10〜11月
・茶葉  :厚みのある葉
・紅茶の色:深いオレンジ色
・風味  :強い渋み、深い甘み、深いコク

オータムナルは秋摘みの茶葉です。ファーストフラッシュやセカンドフラッシュよりも渋みが感じられるので、ミルクティーで飲むのもおすすめです。

[3]カレルチャペックのダージリン ※終売しております

現在、良いものに出会えず、カレルチャペックではダージリンの取り扱いはございません。良い出会いがあった時には、ぜひ皆さまにお届けいたします。

終売しておりますが、以前に取り扱っていた「ダージリンファーストフラッシュ」のこだわりをご紹介します。

<「ダージリンファーストフラッシュ」は一番摘みのおいしさをお届け>
おいしい紅茶って何?その答えの一つが<選別と鮮度>です。最近のダージリンをテイスティングする中で気づくのは、チョッピー(茎などを含んだ不均一なもの)やベイキー(高温すぎる乾燥でダメージ)、またハーシュ(ぎすぎすした強すぎる味)が多いことです。

その中で2016年キャッスルトン茶園に良いものがありましたので、お届けしました。紅茶は茶葉の収穫日が1日違うだけでも香りや味が変わるため、ファーストフラッシュの時期の中でも味や香りが少しずつ異なります。

1stフラッシュ(一番摘み)の中でも、DJ-4という茶樹のエキスも濃い出始めのものです。繊細な中に甘みも旨味も堪能できます。

<TEA PROFILE>
産地/インド・ダージリン・キャッスルトン茶園 標高/約1400m グレード/FTGFOP1
茶液/やや緑がかった黄菊色 茶葉アロマ/若々しく上に抜ける香り。植物の若葉感。 味/淡いながら口中に華やかな芳香。やや柑橘系の果実味感じる。後味として透明感のある渋みと甘みを点で感じる。温度下がるとやや濃厚な渋みとコク。
お菓子/和三盆、オレンジピール菓子、きんつば、バウムクーヘン

[4]ダージリンのおすすめの飲み方

ストレートで飲む

ダージリンはその特有の香りを堪能できるストレートがおすすめです。
特にファーストフラッシュは爽やかで若々しい風味とほどよい渋みを感じることができます。

水出しで飲む

水に一晩つけるだけで簡単に作ることができます。
ファーストフラッシュの水出しは、とても贅沢な飲み方ですが、爽やかな渋みと若葉ならではの甘みを堪能できます。氷出しもおすすめです。

ミルクティーで飲む

イギリスではダージリンをミルクティーにして飲むのが主流です。ミルクティーにする場合はオータムナルがおすすめ。

秋摘みのダージリンは味が濃く、渋みが強いので、ミルクとの相性もよいです。ミルクを入れると紅茶の香りや味が負けてしまうことがあります。

抽出時間を増やしたり茶葉の量を増やしたりして、紅茶自体を濃くすることをおすすめします。紅茶の香りと味が楽しめるミルクティーになりますよ。

[5]ダージリンの美味しい入れ方

<用意する材料>
茶葉、水

①水道水を沸かす
水道水をやかんに入れて沸騰させてください。

②ティーポットを温め、茶葉を入れる
注いだお湯が冷めないようにティーポットを温めておき、茶葉を入れます。

③ティーポットにお湯を注いで蒸らす
ティーポットの8〜9分目までお湯を注ぎます。蒸らす時間はお好みですが、OPなどの大きなものはしっかり蒸らして茶葉のよりを戻し、おいしさ成分を引き出してください。

・3分:香りが強く、味はマイルドで甘みを感じる
・4分:3分、5分で抽出した中間の香りと味わい、バランスが良い
・5分:しっかりしたコク、渋みを感じる

④紅茶の濃さを均一にし、カップに注ぐ
ティーポットの中で紅茶を上下に混ぜ、濃さを均一にします。あまり混ぜると渋みが出るので、軽く1〜2回混ぜましょう。カップに注いだら出来上がりです。

[6]時期によって味が変わるダージリンティーを楽しもう

ダージリンは収穫時期によって違った香りや味を楽しむことができます。飲み方や入れ方を変えることで甘みや渋みを自分好みに調整できるのも魅力です。お気に入りのダージリンをみつけてみてください。カレルチャペックでも納得のいくダージリンに出会えた時には、ぜひ皆さまに紹介いたします。

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