セイロン紅茶のひとつ「ディンブラ」とは?茶葉の特徴や入れ方をご紹介

ディンブラティーを飲んだことはありますか?旬のディンブラ茶はなんともいえなく香りと味が上品で、万人に愛される美味しい紅茶です。選ぶのが難しいですが、良いものは香りも伸びもよく、どんな飲み方でも美味しく楽しめます。今回は茶葉の特徴や入れ方、飲み方、おすすめのディンブラティーをご紹介します。

[1]ディンブラとは?

ディンブラとはスリランカのディンブラ地区で栽培されている茶葉のことです。山や渓谷が広がる標高1100〜1600mに茶園と製茶工場が点在しています。

芳醇な香りと爽快な渋みが特徴。色・香りと味、すべてにバランスがとれた正統派で、ストレートでも、ミルクティーでも、アイスティーでもしっかりと香りと渋みが味わえ、「紅茶の優等生」とも呼ばれています。本当においしいディンブラ茶の味を覚えることが、紅茶の道の第一歩ともいえます。

 

ディンブラはセイロンの5大紅茶のひとつ

セイロン紅茶はスリランカで栽培される茶葉です。旧スリランカの国名”セイロン”に由来。スリランカには世界有数の紅茶産地がありますが、その中でセイロンの5大紅茶と呼ばれる有名な5つの産地(紅茶)があります。それぞれの紅茶の特徴をご紹介します。

・ヌワラエリヤ
茶園が少ないため希少、旬の茶葉はさらに貴重。緑茶のような渋みと高貴な香り、ほのかな甘みのある味わいで「セイロンティーのシャンパン」とも呼ばれる。

・ディンブラ
爽快な渋み、上品な香り。
セイロンティーの内、日本では輸入量が一番多いため親しみのある味だが、なかなか本当に美味しいディンブラにであうのは難しい。

・ウバ
世界三紅茶の一つ。
クオリティー・シーズンの茶葉はウバフレーバーと呼ばれるメントール香を感じるが、良いものにはめったに出会えない。

・キャンディ
セイロンティー発祥の地として有名。
コクと渋みが良くも悪くも控えめで、飲みやすいのが特徴。

・ルフナ
上質なルフナは澄んだモルティー香、コクのある味わいながら、すっきりした後味。
特に温かいときの香りが素晴らしく、常温や冷めた後に甘みと旨味が増す。ミルクティーに。

[2]ディンブラの茶園

ディンブラの東側には高く険しい山々が広がっています。12〜2月のクオリティーシーズにはモンスーンの乾いた風が吹くことで、香りも味も優れた茶葉に。

スリランカとディンブラ地方の歴史

スリランカは16世紀の初めはポルトガル、17世紀半ばはオランダの植民地として、シナモン栽培を展開していました。18世紀末からはイギリスに統治され、コーヒー栽培に変更。

しかし1869年にディンブラの北に位置するキャンディでサビ病(※)が起こり、1878年頃コーヒー栽培地が全滅。ジェイムズ・テーラーが茶栽培に成功し、次第に茶葉の栽培へと変わっていきました。

※サビ病:寄生菌により茶葉が枯死する病気

[3]ディンブラの茶葉

茶葉の収穫時期

茶葉は1年を通して生産されますが、4〜6月、10〜11月は雨期で、茶樹の成長が早いため量産期。高品質のクオリティー・シーズンは12〜3月。

旬の時期は、生産量が通常の半分程度に。乾季に入り、雨が降らなくなると茶樹が成長に栄養をつかうのではなく生存の為に栄養を茶葉に溜め込みます。

まさにそのタイミングでしか味わえない味・香りが出現するのが旬の時期。その風味を生かすため、気温の上がらない夜中に製茶し、品質を保持します。

この時期に収穫された茶葉は他の茶葉にはない、爽快でほのかに甘い上品な香りがします。紅茶でいう「旬」とは、日本の野菜のようにたくさん採れて美味しい季節なのではなく、収穫量は少なく、味が最高になることを指します。これを知ると旬の茶葉を飲んでみたくなりますよね。

茶葉の製造方法

ディンブラの茶葉は細かく加工されたものが主流。セミ・オーソドックス製法で作られることが多いです。クオリティーシーズンの茶葉はオーソドックス製法のときもあります。

■オーソドックス製法
伝統的な製法。人の手で摘み取った茶葉を「萎凋(いちょう)→揉捻(じゅうねん)→発酵→乾燥」の順に加工して製造します。萎凋は生茶を萎縮させて水分を飛ばす作業、揉捻は茶葉をよじって揉み、葉汁を出す作業です。

■セミ・オーソドックス製法
オーソドックス製法と工程は同じですが、揉捻の際にローターバン機(※)を使用。これにより茶葉を効率よく小さくしています。

※ローターバン機:茶葉を圧搾して細かくする機械

[4]ディンブラの特徴

ディンブラの香り

爽快でほのかに甘く濃く突き抜ける香りが特徴です。クオリティーシーズンの香りは青りんごのような、柑橘系の香りを帯びることも。

ディンブラの味

円満な渋みとコク、明るく軽快な後味が旬のディンブラの特徴。鮮度が落ちるとどの茶葉よりも味にダイレクトに影響するのがディンブラ。なので、しっかり鮮度保持。

さらに、スリランカの現地では美味しいと思ったものが日が経つと、とたんにおいしさが揺れてしまうのがディンブラ。そのことを念頭におきつつ集中してテイスティング。ディンブラの選定はすごく難しいと思っています。

ディンブラの水色(すいしょく)

水色は赤褐色〜赤橙色。ミルクティーにしても、きれいな水色を楽しむことができます。

[5]ディンブラの美味しい飲み方

ディンブラはストレート、ミルクティー、水出しアイスティーにして飲むのがおすすめです。

ストレートティーのいれ方

1.汲みたての水を強火で短時間で沸かす。
紅茶のおいしさには「タンニン」を抽出する90℃以上のお湯が必要です。

2.温めておいたティーポットに茶葉またはティーバッグを入れる。
茶葉の量の目安は1人分ティースプーン1杯(1.5~3g)。細かい茶葉は中盛、大きい茶葉は大盛にすると◎。

3.ティーポットに1で沸かしたお湯を注ぐ(1杯分150~160mlが目安)。

4.BOPタイプで3分、OPタイプで5~6分を目安に蒸らす。
紅茶のおいしさである「タンニン」は一定のむらし時間により「カフェイン」と結びついてコクトまろやかさがでます。

5.茶葉の場合は、ティーストレーナー(茶こし)を使って茶葉をこしながら最後の1滴まで注ぐ。
ティーバッグの場合はよく搾る。
高品質&高鮮度の茶葉には最後の1滴においしさのエキスがつまってます。

6.お気に入りのティーカップでどうぞ。

<ストレートティーをおいしくいれるコツ>
・茶葉の量の‟さじ加減”を覚える
好みに合わせて量を調整できたらティーマイスター!

・沸騰したてのお湯をつかう
紅茶のおいしさはお湯の温度がポイント

・蒸らし時間を正確に計る
しっかり蒸らして、紅茶のおいしさをひきだします。

・最後の1滴まで注ぎきる
おいしさエキスをしっかり堪能しましょう。

ミルクティーのいれ方

1.汲みたての水を強火で短時間で沸かす。
2.温めたカップかポットに人数分の茶葉を多めに入れる。ティーバッグは+1つでも。
3.ミルクの分を引いた量の沸騰したてのお湯をそそぎ、ゆっくり4~5分蒸らす。
4.軽く温めたミルク(200mlを電子レンジで1分程度)を加え、さらに2分蒸らす。
5.茶葉をこす(ティーバッグは取り除く)。
6.お気に入りのティーカップでどうぞ。ミルクティーには厚みのあるマグもおすすめです。

<ミルクティーをおいしくいれるコツ>
・茶葉は多めに
ミルクに負けないようにたっぷりと

・必ずお湯の中で十分に蒸らす
ミルクだけの中では絶対に煮出さず、紅茶の味をきちんと出す

・ミルクは高温になるまで温めない
ミルクの高温で出てしまう臭み(イオウ成分)が紅茶の風味を消さないように

水出しアイスティーのいれ方

[ 一晩冷蔵/冷水400ml ]
1.ジャグなどに水400mlとポット用ティーバッグ(内容量4g程度)またはティーバッグ2個を入れる。
2.冷蔵庫に入れて一晩待てばできあがり。

[6]ディンブラの入れ方

<用意するもの >
・茶葉:4g
・水 :300cc(ティーカップ2杯分)

<入れ方>
1.お湯を沸かす
2.沸騰したお湯でティーポットとティーカップを温める
3.ティーポットに茶葉を入れる
4.沸騰したお湯をティーポットに注ぐ
5.1分程度蒸らし、茶こしで茶葉を除く
6.ティーカップに注ぐ

水は水道水がおすすめ。日本の水道水は空気を多く含むため、美味しい紅茶を入れることができます。

[7]おすすめのディンブラ

カレルチャペックのディンブラは本来の香りや味を堪能できるノン・フレーバー。品質と鮮度にこだわっているため、紅茶の温度が下がっても美味しく飲むことができます。

・茶液:赤橙色
・茶葉アロマ:やや柑橘系の若くかぐわしい香り
・味:最初に上品な渋みとフルーティーさを感じます。徐々に口の中にコクと甘みが広がり、ほのかな甘みの余韻が残ります。

デイリーシリーズ20p エブリデイ ディンブラ 1,080円

・内容量 :カップ用ティーバッグ(個包装)1.2g×20p オリジナル紙箱入り
・原材料 :紅茶、香料
・賞味期限:半年以上
・保存方法:高温、多湿を避けて保存

カレルチャペック ディンブラ pack リーフ70g

・内容量 :袋入り リーフ70g
・原材料 :紅茶、香料
・賞味期限:半年以上
・保存方法:高温、多湿を避けて保存

[8]美味しいディンブラティーを楽しもう”おいしいディンブラは気分上々”

カレルチャペックで人気者であるはずのバジーちゃんが唯一、メインをバーンっと飾っているのが【 カレルチャペック エブリデイ ディンブラ 】。

今日はキリっとせねばの朝に、ディンブラの渋みがほしい。
ちょっと気分転換したい時に、ディンブラの香りが恋しい。
オンザロックの濃いアイスティーには、やっぱりディンブラ。
爽やかなミルクティーを実現できるのは、ディンブラ。

【 カレルチャペック エブリディ ディンブラ 】は、どんな気分も上々に、どんな飲み方にでも想像以上のおいしさをかなえてくれる。
そう、カレルチャペック紅茶店にとってのバジーちゃんみたいな紅茶です。ぜひお楽しみください。

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