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カレルチャペック紅茶店 Blog

おいしい紅茶の秘密 – 04 ホリーミルクティー2016の全て

2016年12月22日   山田詩子の世界

クリスマスのティータイムをもっと楽しむ秘密を探る、カレルチャペック紅茶店オーナー・山田詩子へのインタビュー。
第1回はクリスマスと紅茶の関係、カレルチャペック紅茶店のクリスマスティーのはじまり、第2回はメリークリスマスティー2016のブレンドについて。第3回はメリークリスマスティー2016のアートと、おいしい飲み方についてお送りしました。
第4回の今回は、クリスマスのもうひとつの大人気ブレンドティー・ホリーミルクティー2016についてお送りします。
山田詩子 - やまだうたこ

山田詩子(やまだうたこ)
1987年カレルチャペック紅茶店創業。以来そのブレのない視点と自由な発想で選ぶ紅茶で、新しい紅茶界を牽引する一人。<おいしい紅茶とは何か>と問い続け、<どこよりも卓越した品質と鮮度>で本来の産地特有の茶葉の味を残すことに執念を燃やす。そのフレーバリングのセンスで作り上げたフレーバーティーは、<飲むアロマ>として特に評価が高い。紅茶やお菓子の著書多数。絵本の著作は約30冊。 1日にテイスティング以外に飲む紅茶は15杯以上。 無類の絵本、児童書好きで蔵書は約3000冊。

ホリーミルクティー2016はクリスマス物語くるみ割り人形から出てきた紅茶。

――ブロンズの缶が印象的な2016年ホリーミルクティー。こちらも物語から発想したそうですが?

モチーフはクリスマス物語である「くるみ割り人形」です。
我が家では10年以上、息子たちにサンタクロースとしてくるみ割り人形を贈ってきたこともあって、20体以上ありとても身近なもの。
もともと「くるみ割り人形」はバレエ音楽ですが、クリスマスとどう関係するのか、なども含め、物語自体はバレエ関係者は別として、細かくは知られていない気がします。
本好きの私としてはモチーフだけでなくストーリーも知ってほしいです。それもあってこの紅茶のテーマは“Ever green Christmas story”。<皆さん!これは永遠のクリスマスストーリーですよ>というメッセージのつもり(笑)。愛について考える機会が多いクリスマスは、たくさんの作家がテーマとしてきたもの。今後もクリスマス名作を取り上げていこうと思っているんです。クリスマス名作劇場紅茶by 私(笑)です。

使ったのは物語と同じく透明感と真実を感じる紅茶。

――使った紅茶について詳しく教えてください。この茶葉も山田さんのオーダーですか?

はい。すごく真剣に選びました。今回茶葉はセイロン茶の中でも最近注目のルフナ紅茶。その中でも一番評価されているルンビニ茶園のものです。オーナーの Chamindaチャミンダ氏は紅茶のオリンピックであるティーエキスポなどを始め、世界の多くのアワードで、数え切れないほどの賞を取っているセイロン紅茶界のリーダーの一人です。その彼に、こちら好みの仕上げにしてもらうため、何度も製茶し直してもらったんです。チャミンダ氏はその実績と実力にかかわらず、とても謙虚で誠実な人柄。その人間性と同じ透明感のある素晴らしいお茶です。その仕上がりを活かしたクリスマス紅茶です。

――ルフナ茶について簡単に教えてください。

ルフナ茶はロウグロウンー低地産の紅茶です。ここでは詳しく述べませんが、驚くことに低地産=低品質、高地産=高品質と未だにセミプロの方でも誤解していると感じます。いまやオークションで最高値を取ることも多いルフナ茶は、スリランカの紅茶の産地の中で一番茶園数が多く、競争も激しいところです。その中でルンビニ茶園は一番高く評価されていると思います。そのルンビニ茶園のオーナーチャミンダ氏が、製茶を直接監修し実力を出して作ったお茶が、このルフナです。せっかくですからミルクティーだけでなくストレートでもぜひお楽しみください。クリアーさと冷めてからの甘みを感じてほしいです。

物語と同じく時間をかけておいしいミルクティーに。

――ミルクティーを作る時のコツは?

ミルクティーにするときは慎重に、お湯を少なめにして、4分以上蒸らし濃く出して絞り切ってください。
絞り切ることができるティーバッグは、厳選された茶葉かつ新鮮なものだけだとご理解頂きたいです。一般的には苦味が出てタブーとされています。私がそう言えるのは自分の紅茶のことです。因みにこの紅茶は絞り切った方が絶対においしいです。ぜひエキスを出し切ってください。ミルクとベストマリアージュな濃いミルクティーになります。

――フレーバーはバニラを使っていますが。

バニラは安眠作用があると言われています。くるみ割り人形は主人公のマリーが寝ている夢の中の物語。そこから考えてバニラの香りをつけました。
コーンフラワー(矢車菊)は夏の花ですが、とても幻想的な色で大好きです。青は人の心を綺麗にするような色、永遠を感じる色です。

物語くるみ割り人形の細部を描き入れたアートを楽しむ。

――続いて、こちらもこだわりの紅茶缶のパッケージアートについて。

<くるみ割り人形>は、描き手を刺激する場面がいっぱい。私は岩波少年文庫であきるほど読み、その他様々な作家のくるみ割り人形の本も好きで集めています。また長男が幼い頃バレエで踊ったり、物語全てを描き入れた大きな絵も中学生の時に制作したりしていました。そんな家族みんなで好きな物語です。だから今回、こんな小さな缶にその思いを収めることができるのかとモヤモヤして(笑)。

まずメインにはマリーとくるみ割り人形。そのまわりには<永遠>を感じる物語にちなみ、同じく<永遠>を意味するリースを描きました。上のふくろうは物語に登場するドロッセルマイヤー氏が眠りにつかせる振り子時計の場面から。ホーニッヒクーヘンやプレッツェルなどのドイツのクリスマス菓子も物語に合わせています。ベース色のゴールドは、伝統的なクリスマスカラー。物語を感じる、ややブロンズがかった色にしてみました。

――反対側には、メリークリスマスティー同様に2匹のねずみがいますね。

ここにいるのも、メリークリスマスティーと同じく兄弟ねずみ。
くるみ割り人形には、ねずみの王様が悪者として登場し、戦いのシーンもあり、この物語と縁が深いんです。ここでは劇が終わったあと、素に戻って仲が良い、兄弟ねずみという設定も面白いかなと、描いてみました。

クリスマスに物語のように紅茶を楽しんでほしい

――カレルチャペック紅茶店の2つのクリスマスティー。色々知ってもっと楽しくなりますね!

そう思って頂けるとうれしいです。メリークリスマスティーとホリーミルクティー、それぞれ違う物語を読むような楽しさがあると思います。ぜひ、大切な時間を楽しんでいただきたいです。私たちカレルチャペック紅茶店の紅茶全てに、それぞれの物語とおいしさがあります。それを支えているのは、紅茶自体の品質と鮮度だと私は思っています。
<良い紅茶は心と体に良い>これも、私の考えるおいしい紅茶の秘密の一つです。
これからも、みなさんと紅茶を通じて楽しくおつきあいできればと思います!

たくさんの秘密が詰まったクリスマスの紅茶2種。一杯の紅茶から色々なイメージが広がり、ティータイムがさらに充実しそうです。
クリスマスティーだけでなく、その他の紅茶も気になりますね。
全ての紅茶に物語があるカレルチャペック紅茶店。その他の紅茶もご覧ください。

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※ブログの内容およびレシピについては、山田詩子のオリジナルです。無断転載はお断りいたします。

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